Vision
出向起業・スピンアウト起業を「当たり前」の選択肢に
- 日本では、ヒト・モノ・カネのリソースは、大企業に集中する傾向にあります。しかし、大企業の社内では、「本業とのシナジー」「大規模かつ明確な売上高予測」「確実性」「失敗回避」等が求められるため、必ずしもすべての新規事業案を育みやすい環境ではありません。
- これを踏まえ、当ファンドでは、社員が大企業等に在籍したまま自ら個人資産・外部資金により起業する「出向起業」や休職・辞職による起業を通じて組成するスタートアップへのシード投資・経営支援・起業準備支援等を行います。
- 「出向状態でも構わず投資する」方針によるリターンを証明し、これまで着目されなかった「出向状態の起業家」にシード資金を流入させることを目指します。
- ひいては、トップ層の大企業社員が、所属企業から出向・休職・辞職を通じて起業することが、「当たり前」の選択肢となり、日本発の起業家の数が指数関数的に増加することを目指します。
Investment Policy
- 大企業等から「出向起業」「休職・辞職して起業」する起業家
- 職務経験から、解決したい課題・実現したいビジョンに執着心のある起業家
プレシード・シード期に1社3,000万円前後の投資を行います。
起業前の構想段階から、幅広に事前相談に応じ、支援・投資検討を行います。
所属企業社内の出向・休職等の意思決定に係る支援(出向起業に係る大企業側メリットの説明等)も行います。
投資相談時点で大企業社員である場合に限りません。
投資後は、追加資金調達交渉・資本政策検討・事業戦略ブラッシュアップ等の支援を行います。
Team
・代表パートナー 奥山 恵太(おくやま けいた)
2010年経済産業省入省後、主に化学産業の規制緩和・国家衛星開発プロジェクトのマネジメント業務に従事。米国留学中に、米国投資ファンドでの投資銘柄財務モデリング・バリューアップ業務や、小型電池製造スタートアップでの経営支援業務を実行。2018年帰国の後、内閣府での宇宙スタートアップ支援業務を経て、経済産業省で「出向起業」補助制度を自ら企画し、大企業等社員による資本独立性のあるスタートアップの起業を後押し。大企業内での出向等の意思決定に係る調整も、幅広に支援。2022年7月に経済産業省退職。2022年9月、出向起業スピンアウトキャピタル設立・運用開始。1986年生まれ。
東京大学工学部、東京大学大学院工学系研究科卒。カリフォルニア大学サンディエゴ校MBA。
・パートナー 児山 欣典(こやま よしのり)
大手自動車メーカーでの企画・開発、IT系コンサルティングファームでの技術戦略立案や開発の効率化支援を経て、2017年にデロイトトーマツベンチャーサポート㈱に入社。大企業向け新規事業開発支援を統括し、大企業社内ベンチャーやカーブアウトスタートアップ創出を多数支援。2022年8月に株式会社Seedworks創業。同年9月に出向起業スピンアウトキャピタル立上に伴い、パートナー就任。1981年生まれ。
【大企業内新規事業創出支援実績】
・3000件以上の事業アイデア審査・個別相談支援
・50件以上を事業化併走支援
・5件以上のスピンアウト/カーブアウトベンチャーを創出支援
・20社以上の社内ベンチャー制度・組織を設計・運営支援
出向起業とは
- 「出向起業」とは、大企業等の人材が、所属企業を辞職せずに、外部資金調達や個人資産の投下等により自らスタートアップを起業し、出向等を通じて当該スタートアップでフルタイムで新規事業を開発することを指します。
- 2020年4月から、経済産業省による「出向起業」に係る費用の一部を補助する事業が始まりました。
- 新たに創設するスタートアップが、出向元大企業等の子会社等に該当しないこと(スタートアップの株式に係る出向元大企業等の保有率が20%未満であること)が、補助条件の一つです。
- 100%子会社やジョイントベンチャーについて、経営者買収(MBO)を通じて所属大企業の持分を20%未満まで減少させ、スタートアップとして再スタートする「MBO型起業」についても、出向起業の一部として、補助対象となります。
補助金に関しては、詳しくは、出向起業補助金事務局のWEBサイトをご参照ください。
Portfolio
News
- 当ファンドと、出資先のMOONRAKERS TECHNOLOGIESが、Forbes JAPANに掲載されました。詳細は、Forbes JAPAN「日本経済を救う新たな起業「出向起業」開拓者たちの挑戦」を、ご参照ください。な… 続きを読む: 当ファンドと、出資先のMOONRAKERS TECHNOLOGIESが、Forbes JAPANに掲載されました。
- DIFF.に出資を行い、日本経済新聞に掲載されました。詳細は、PR Times該当ページ・日経新聞電子版URL「ミズノ発「出向起業」、VCから初調達 片足単位で靴販… 続きを読む: DIFF.に出資を行い、日本経済新聞に掲載されました。
- MOONRAKERS TECHNOLOGIESに出資を行い、日本経済新聞に掲載されました。詳細は、PR Times該当ページ・日経新聞電子版URL「東レや日揮、退職しない「出向起業」成果 眠る技術に光… 続きを読む: MOONRAKERS TECHNOLOGIESに出資を行い、日本経済新聞に掲載されました。
- PITTANに出資しました。詳細は、PR Times該当ページを、ご参照ください。
- HIP talkに掲載されました。詳細は、HIP talk 該当ページを、ご参照ください。
Company Information
名称 | 出向起業スピンアウトキャピタル1号投資事業有限責任組合 |
設立日 | 2022年9月2日 |
無限責任組合員 | 出向起業スピンアウトキャピタル1号有限責任事業組合 (構成員:奥山恵太、出向起業スピンアウトキャピタル合同会社) |
所在地 | 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町一丁目8番1号 |
Q&A
- アイデア・構想・壁打ち段階の相談でもよいか。まだ事業案が固まっていない。
→ 歓迎です。起業前段階からお手伝いしています。出向起業の社内交渉には時間がかかるので、早めのご相談推奨です。(ピッチ資料が無くても、投資云々以前に、手戻りを無くす観点で、資料作成段階から社内調整も含めてお手伝いしています。)
- VC調達を行う予定が無い(他ファンドと相談済み・借入で進める等)が、出向起業の相談をしても良いか。
→ 歓迎です。当ファンドから投資する可能性が無くても、ボランティア的に、出向起業実現に向けた調整に係るお手伝いをしています。出向起業する人が増えること自体が重要と考えています。出向起業を実現するプロセスでは、特殊な調整が必要になることが多いところ、その調整を無償でサポートしています。
- 社内新規事業制度の相談でも良いか。社内で育てにくい事業案が出てきた。
→ 歓迎です。社内新規事業案の出口として出向起業を据える際の論点・前例の解説や、社内説明等の、お手伝いをしています。(出口が、既存事業部吸収・100%子会社・関連会社新設、程度しか無いため、新規事業がスムーズに育たないと悩む大企業様方からのご相談も、多いところです。大企業資本保有率20%未満の出向起業スタートアップの設立を、お手伝いしております。)
- 案件がどのような状態になれば、投資を決めるのか。(投資基準は。)
→ 職務経験に基づく解決したい課題・実現したいビジョンの明確さや、その執着心・検証行動の実績を中心に確認させていただき、投資判断を行う流れとなります。とはいえ、特に軸が無くても、アイデア・構想段階から、投資決定前から、事業案を一緒になって考え込んでいくことも、しばしばあります。社内コンテストで早々に落選するような計画段階の案件も含め、ご相談は早い方が良いと思います。
Contact
出向起業スピンアウトキャピタル 代表パートナー 奥山 恵太
E:mail: info@spinout.vc